未来の建築、mignが切り開くAIの新地平
建築とAI。一見、相容れない二つの言葉が、株式会社 mign の尽力によって、今、新しい時代の幕開けを告げています。代表取締役の對間昌宏さんに、その背景と今後の展望を伺いました。(ブログ内の画像はすべて株式会社mign提供)
まず、mign がこれまで開発してきた生成AIのソリューション。住宅の購入などを検討する一般消費者からショールーム、さらには大手住宅メーカーまで、幅広い層が mign の技術に注目しています。しかし、對間さんの真の目的は、単に新しいツールを提供することではありません。「大手1社に特化したソリューションだけでなく、多くの企業が利用でき、その先にいるお客様にも利便性を提供する、汎用的なソリューションを提供したい」とのこと。
そして、なぜ今、建築業界がAIを必要としているのか。その答えは、建築業界が直面しているさまざまな課題にあります。巨大なマーケットサイズに対して集まらない人材、生産性の低さ、そして長く特殊な営業ワークフローにより知見や、ノウハウが属人化している現状など。これらの問題に立ち向かうため、mign が提案するのは生成AIによる業務効率化。旧来の営業ワークフローを、スピーディーに変えてゆくのです。
ユーザーからは、「プロンプトが難しい」との声が。しかし、mign はこの課題にも立ち向かい、選択式のプロンプトでイメージを具現化させていくなどの方法で、ユーザーエクスペリエンスの向上を図っています。と同時に、プロンプトは従来のインターネット検索とは異なるものだという認識が広く知られていく必要があるとも指摘しています。
そして、對間さん自身の背景に触れると、彼の建築への深い愛情と、プログラミングを独学で学んだ経歴が浮かび上がります。「最近は生成AIをきっかけに建築学に興味を持つ学生もいる。建築業界の人たちにもプログラミングを学べる場を」と、對間さんは語ります。新しい技術に対する業界の消極的な姿勢を変え、より多くの人たちがAIの可能性に触れる未来を、彼は心から望んでいます。
最後に、グローバルな視点での mign の展開にも注目です。公式HPでは英語での記載のほかに、トップ画像では Stable Diffusion で生成された画像が使用されているということ。ぜひご自身の目で確かめてみてください。
今、建築とAIが織りなす新しい時代が、mign とともに始まっています。
對間 昌宏 | Masahiro Taima
株式会社mign CEO 兼 京都大学特任助教。
専門は建築・土木計画及び解析。
東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程修了(Ph.D.)のち、
慶應義塾大学特任助教、ロンドン大学・北京大学客員研究員を歴任。