ビハインド・ザ・コンピュート: 新しいAIスーパーコンピューターの活用

「ビハインド・ザ・コンピュート」は、生成AIのパワーを活用するための洞察を提供する、私たちのビジネスの要素を記録したブログ記事のシリーズです。

前回は、次の生成AIモデルを動かすための新しいAIスーパーコンピュータを構築する際に、GPUに代わる選択肢を検討することがなぜ理にかなっているのかについてお話ししました。

今回は、この最新鋭のAIスーパーコンピュータをどのように活用していくかについてお話しします。

このスーパーコンピュータは、そのパワーと効率において、世界でもトップ15に入るものです。4,000個の Intel Gaudi2 プロセッサを搭載し、米国テキサス州に設置されています。この地でよく言われている、「テキサスではすべてが大きい!」をまさに体現しているかのようです。

私たちは、このスーパーコンピューターの能力を4つの重要な方法で活用することを目指しています。

  1. 効率的なモデル学習と最適化: スーパーコンピュータを利用することで、言語モデルを洗練・凝縮することができます。これは「LLM」から「L」を取り除くようなもので、モデルをより効率的でコンパクトなものにします。

  2. 最先端のモデルをどこにいても: 私たちのノートパソコンから1.6Bのパラメータ・モデルを実行することを想像してみてください。スーパーコンピュータがこれらのモデルを圧縮してエッジコンピューティングを行うことで、ラップトップの利便性からプロセスを管理・制御しながら、重いタスクのために計算能力を利用できるようになり、これが実現可能になります。この機能は、以前はローカルマシンでは処理できなかった大規模なデータセットの管理に特に有益です。

  3. マルチモーダル機能: 画像、動画、音声、言語、テキストなど、さまざまなモダリティのモデルを自在に扱うことができます。私たちは、単にモデルを改良してサイズを小さくするだけでなく、すべてのモダリティが常に最先端であることを保証するために、データセットを強化し続けています。

  4. 透明性のあるトレーニング :規制の厳しい業界では、透明性の高いAIの必要性が最も重要です。Gaudi2 インフラストラクチャ上で評価可能なデータセットを用いて様々なモダリティのモデルを構築することにより、モデルの開発方法に対する理解と信頼を確保し、より広範な企業採用を促進することを目指しています。

次回の「ビハインド・ザ・コンピュート」では、さらなる洞察をお届けします。

Previous
Previous

TripoSRのご紹介:単一画像からの高速3Dオブジェクト生成

Next
Next

Stable Diffusion 3